長野県 安曇野の穂高にある 舎爐夢(シャロム)ヒュッテ
安曇野を見下ろす落葉松林の端にあり、目の前には、なだらかな傾斜の草原が広がる、とても伸びやかな地にあります。
科学物質を使わない建築で、あちこちの廃材や不要品の材料を用いて3年かけてセルフビルドで建てた白い山小屋風のペンションです。
自然農・シュタイナー教育・マクロビオテイック・ヨーガ・地域通貨・野外保育「森の子」・パーマカルチャーなど、21世紀の循環型社会に必要なキーワードをコンセプトにした宿泊と学習の場です。
シャロムとはもともと「平和」と言う意味のヘブライ語だけに、その景色を眺めて、木々の梢の揺らぎを眺めているだけで、平安で穏やかな時間がゆったりと流れていました。
洋風にアレンジした、ちょっとお洒落な旬を満喫できる、玄米穀菜食のコ-ス料理も、最高に美味しくて、信州りんごワインを頂きながら、漆黒の暗闇の静謐な夜のしじまに、こころがとても解放されるのを感じました。
セルフビルドの石釜で焼かれた天然酵母の雑穀パンも石の香りがして、とても奥深い味わいでした。
自給自足のエコロジ-な農的田舎暮らしをモット-にした200坪の畑には、自然農で育つ野菜がたくさん、のびのびと雑草と共生しながら育っていて、雑草に教わる農のあり方を模索し、宿泊者に教えてくれます。
朝6時から行う、窓から差し込む朝陽を浴びながらのヨガは、自由参加です。
7時からは、裏の森をスタッフの案内で散策し、落ち葉やおがくずを用い、ミミズの力を借りて堆肥化する「コンポストトイレ」や、火を起こすところから学ぶ子供達のためのサバイバル教室の話を聞きます。
自らが汗して食べ物を得、自然に帰らないものは使わない、 これを鉄則にしているところです。
ひとはもう何もかも電気や石油に頼る生活には終止符を打って、自らの智恵と技術を使って、自然に教わりながら自然と共生して生きていくことを選ぶべきときが来ていることを教えてくれます。
ここで働くスタッフは、給料は出ないけれど、食事と寝る場所が支給されるという、貨幣を介在させない協同学舎システムで、今の行きすぎた資本主義に疑問を持つ若者が全国から集まってきています。
もう貨幣制度も崩壊すると言われる新しい社会の在り方を考える人達は、政治や国に頼るのではなく、自分の在りたい世界を体現するために、こういった世界に躊躇なく飛び込んでいるのです。
そして肉も魚も食べることはないけれど、薬にも病院にもかかることもなく、活き活きと輝いた生活を手に入れています。
アルプスの雪解け水が豊に流れる安曇野という原日本人のエネルギーが溢れる場所が、私達に多くのことを教えてくれるのです。
夏の終わりに、素晴らしいエネルギーと希望を感じることができました。
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☆安曇野・シャロムヒュッテ☆
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